永代供養を納骨堂で行う場合の費用や違いは?選び方や北海道の施設も紹介

納骨堂

近年、少子高齢化やライフスタイルの変化により、従来のお墓よりも永代供養や納骨堂を選ぶ方が増えています。しかし、いざ検討を始めると、種類や費用、それぞれのメリット・デメリットなどが複雑で、何を選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、北海道にお住まいの皆様向けに、永代供養と納骨堂の違い、納骨方法、費用相場、支払いタイミング、最適な時期、そして北海道で永代供養を取り扱っている納骨堂一覧などを詳しく解説します。

永代供養と納骨堂の違い

近年、少子高齢化やライフスタイルの変化に伴い、従来のお墓よりも永代供養や納骨堂を選ぶ方が増えています。しかし、2つの言葉が混同され、誤解が生じているケースも少なくありません。

そもそも「納骨堂」と「永代供養」は、全く異なる意味を持つものです。

1. 永代供養と納骨堂:それぞれの意味

1. 納骨堂:遺骨を安置する施設

納骨堂

納骨堂は、遺骨を安置するための屋内施設を指します。個別納骨タイプ、合祀タイプ、ロッカータイプなど、様々な種類があり、都市部を中心に全国に建てられています。

2. 永代供養:遺骨の管理・供養を寺院や霊園に委託するサービス

永代供養

一方、永代供養は、遺骨の管理や供養を寺院や霊園などの専門家に委託するサービスです。遺族に代わって供養を行うため、後継者の負担がなくなるという大きなメリットがあります。

誤解1:納骨堂は永代供養するもの

上記の通り、納骨堂は遺骨を安置する施設であり、永代供養とは別のものです。納骨堂によっては永代供養サービスを提供している場合もありますが、必ずしもセットではありません。

誤解2:永代供養は納骨堂で行うもの

永代供養は、寺院や霊園だけでなく、樹木葬や海洋散骨など、様々な方法で行うことができます。納骨堂はあくまで遺骨を安置する場所の一つです。

2.永代供養と納骨堂の比較

項目永代供養納骨堂
遺骨の管理・供養専門家が行う遺族が行う
後継者の負担なしあり
費用比較的高額比較的安価
供養方法個別供養、合祀供養など個別供養
墓石不要場合によっては必要
管理専門家が行う遺族が行う

3.永代供養と納骨堂のメリット・デメリット

永代供養

メリット:

  • 後継者の負担がなくなる
  • 供養を専門家に任せられる
  • 省スペースで場所を選ばない
  • 遠方でも安心

デメリット:

  • 個別供養よりも高額
  • 一度納骨すると改葬が難しい
  • 供養方法が限定される場合がある

納骨堂

メリット:

  • 永代供養よりも安価
  • 個別供養が可能
  • 墓参りしやすい
  • 都市部にも施設が多い

デメリット:

  • 後継者の負担が発生する
  • 将来的に老朽化や移転の可能性がある
  • 個別供養の場合は定期的なメンテナンスが必要

4.永代供養と納骨堂が合っている人

永代供養:

  • 後継者がいない、または遠方に住んでいる
  • 近くに寺院や霊園がない
  • 少ない費用で供養したい
  • 供養を専門家に任せたい

納骨堂:

  • 個別供養にこだわりたい
  • 墓参りしやすい場所を求めている
  • 費用を抑えたい
  • 将来的にお墓を継承する人がいる

5.北海道における永代供養制度

北海道では、永代供養制度を設けている寺院や霊園があります。永代供養制度とは、一定期間、納骨堂に遺骨を安置し、その後合祀供養を行う制度です。費用は比較的安価ですが、利用期間や供養方法が制限される場合があります。

永代供養制度を利用する場合は、事前に寺院や霊園に問い合わせて、詳細を確認しましょう。

6.永代供養を納骨堂で行う場合の費用と内訳

永代供養_納骨堂の費用

永代供養を納骨堂で行う場合の費用は、納骨堂の種類、地域、供養内容などによって異なりますが、一般的には以下の内訳で構成されます。

  • 永代供養費: 遺骨の管理・供養にかかる費用。納骨堂の利用期間や供養方法によって料金が変わる。
  • 管理費: 納骨堂の施設維持にかかる費用。年間数千円~数万円程度。
  • 法要料: 納骨時に執り行う法要にかかる費用。宗派や法要の内容によって料金が変わる。
  • 戒名料: 戒名を授かる場合にかかる費用。寺院によって料金が異なる。

④ 納骨堂のタイプ別の費用相場

納骨堂のタイプ別の費用相場は、以下の通りです。

  • 個別納骨タイプ: 100万円~300万円
  • 合祀納骨タイプ: 10万円~50万円
  • ロッカータイプ: 50万円~100

7.納骨堂の費用を払うタイミング

納骨堂の費用は、納骨時に一括で支払うのが一般的です。ただし、納骨堂によっては分割払い可能なところもありますので、詳しくは納骨堂に問い合わせてください。

8.永代供養を納骨堂で行う時期

永代供養を納骨堂で行う時期は、特に決まっていません。一般的には、四十九日法要や納骨法要に合わせて行うことが多いですが、遺族の希望に合わせていつでも可能です。

9.北海道で永代供養ができる納骨堂一覧

永代供養ができる納骨堂
引用:札幌もなみ ふれあいパーク

北海道には、永代供養を取り扱っている納骨堂が数多くあります。以下に、その一例を紹介します。

  • 札幌市
    • 瑞現寺 札幌もなみふれあいパーク
    • 納骨堂てらす 東照寺(札幌)
    • 西岡霊廟
  • 函館市
    • 函館霊園 青松苑
    • 函館聖マリア霊園
    • 典厩寺 函館別院
  • 旭川市
    • 旭川聖観音霊園
    • 旭川聖苑
    • 浄土真宗本願寺派 西光寺 別院 旭川聖観音会館
  • 北見市
    • 北見聖苑
    • 北見観音霊園
    • 真言宗智山派 般若寺
  • 帯広市
    • 帯広霊園
    • 西光寺 別院 帯広霊園
    • 真言宗智山派 慈眼寺

注意事項

上記はあくまでも一例であり、すべての納骨堂を網羅しているわけではありません。納骨堂を選ぶ際には、費用だけでなく、立地、施設内容、供養方法などを比較検討することが大切です。

まとめ

永代供養と納骨堂は、それぞれメリット・デメリットがあります。ご自身の希望や状況に合った方法を選ぶことが大切です。北海道にお住まいで永代供養や納骨堂について検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

北海道における永代供養制度

北海道では、永代供養制度を設けている寺院や霊園があります。永代供養制度とは、一定期間、納骨堂に遺骨を安置し、その後合祀供養を行う制度です。費用は比較的安価ですが、利用期間や供養方法が制限される場合があります。

永代供養制度を利用する場合は、事前に寺院や霊園に問い合わせて、詳細を確認しましょう。

葬儀社の選び方

永代供養や納骨堂の手続きは、葬儀社に依頼することもできます。葬儀社を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。

  • 費用: 予算に合った納骨堂を選ぶことが重要です。
  • 立地: 自宅や勤務先からアクセスしやすい場所にある納骨堂を選びましょう。
  • 施設内容: 個別納骨タイプ、合祀納骨タイプ、ロッカータイプなど、様々な種類があります。希望に合った施設内容の納骨堂を選びましょう。
  • 供養方法: 個別供養、合祀供養、樹木葬など、様々な供養方法があります。希望に合った供養方法の納骨堂を選びましょう。
  • 寺院や霊園の雰囲気: 落ち着いた雰囲気の場所、モダンな雰囲気の場所など、様々な雰囲気の納骨堂があります。自分が好む雰囲気の納骨堂を選びましょう。
  • スタッフの対応: 丁寧で親切な対応をしてくれるスタッフがいる納骨堂を選びましょう。

消費者庁のホームページ

消費者庁のホームページでは、永代供養や納骨堂に関する情報が掲載されています。

https://www.caa.go.jp

あとがき

永代供養や納骨堂は、大切な方の供養に関する重要な選択肢です。ご自身やご家族にとって最適な方法を選ぶために、十分な情報収集と検討を行うことが大切です。

本記事が、皆様の参考になれば幸いです。

よくある質問

納骨堂の管理費とは何ですか?

納骨堂の管理費は、施設の維持管理にかかる費用です。具体的には、建物の修繕、清掃、警備、法要の準備などに使われます。

戒名とは何ですか?

戒名は、仏教徒に授けられる法名です。一般的には、亡くなった人の功徳や人柄を称える言葉が付けられます。

納骨堂の選び方のポイントを教えてください。

納骨堂を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。

  • 費用: 予算に合った納骨堂を選ぶことが重要です。
  • 立地: 自宅や勤務先からアクセスしやすい場所にある納骨堂を選びましょう。
  • 施設内容: 個別納骨タイプ、合祀納骨タイプ、ロッカータイプなど、様々な種類があります。希望に合った施設内容の納骨堂を選びましょう。
  • 供養方法: 個別

本記事は、北海道にお住まいの皆様向けの情報です。他の地域にお住まいの方は、ご注意ください。本記事の情報は、2024年6月10日時点のものであり、今後変更される可能性があります。永代供養や納骨堂に関するご質問は、各寺院や霊園にお問い合わせください。

監修

今野 佑一郎
今野 佑一郎行政書士・弁護士
法的準備は、安心した生活の基盤になりますし、将来の手続負担の軽減にもつながります。手続きを知り、備えることで、自分らしく生きるきっかけになればと思い、生前のサポートを充実させることを大切にしています。
遺言書の作成や、死後の手続支援(死後事務委任)、不動産に関する手続きなどについて、相続専門の行政書士法人として、幅広く情報提供をさせていただき、一人一人の生活に合った選択肢を一緒に考えてきます。